肋骨後傾型の反り腰とは?原因・セルフチェック・改善法まとめ

姿勢改善

はじめに

「腰が反って見えるけれど、骨盤の前傾はそれほど強くない」
こうしたケースでは、骨盤よりも肋骨の位置や角度(後傾・下がりすぎ) が原因になっている可能性があります。

一般的に「反り腰=骨盤前傾」と考えられがちですが、実際には 肋骨の後傾 によって腰椎に過剰な反りが生じ、見た目や不調につながることがあります。

この記事では、肋骨後傾型による反り腰について

  • 原因
  • セルフチェック方法
  • 改善のためのストレッチ&トレーニング
    を詳しく解説します。

肋骨後傾型とは?

肋骨後傾型とは、胸郭が後ろに倒れ込むように傾いている状態を指します。

  • 胸郭が後方に下がる
  • 腰椎(腰の骨)が過剰に反って支えようとする
  • 見た目には「腰が反っている」ように見える

というメカニズムで、結果的に「反り腰」と似た姿勢になります。

特徴

  • 骨盤の前傾はそれほど強くない
  • 肋骨の下部が内側に入り込みやすい
  • 背中(胸椎)が丸まり気味(猫背傾向)
  • 腰の反りでバランスを取っている

つまり、骨盤前傾型とは異なり「胸郭と腰椎のアンバランス」で反り腰に見えるタイプです。


肋骨後傾型による不調

  • 腰痛
  • 呼吸が浅くなる
  • 猫背・巻き肩との併発
  • 下腹部ぽっこり
  • 運動時の体幹の安定不足

骨盤前傾型と違い、腰と背中、呼吸の機能不全 がセットで現れることが多いのが特徴です。


セルフチェック方法

✅肋骨の開きチェック

  1. 仰向けに寝てリラックス
  2. 肋骨の下部(みぞおちの辺り)に手をあてる
  3. 肋骨(あばら)が床から浮き上がっている/上にせり出している 

👉 肋骨が過度に後傾・開いている可能性。


✅呼吸のしやすさ

  • 鼻から息を吸ったときに、肋骨が前後左右に広がらず、お腹だけが膨らむ
    👉 この場合、肋骨が固まり「肋骨後傾」が疑われます。

改善アプローチ

1. 肋骨を広げるストレッチ(呼吸エクササイズ)

ブリージング

  • 仰向けで膝を立てる
  • 両手をお腹に置き、鼻から大きく息を吸う
  • 肋骨の横や背中側が広がるように意識して呼吸
    👉 10回×2セット

ポイント:お腹が膨らまないように肋骨の「動き」を取り戻すことが最優先です。


2. 胸椎の可動性を高める

キャット&カウ(四つ這い)

  • 四つ這いで背中を丸めたり反らせたりする
  • 胸椎の動きを意識
    👉 8〜10回×2セット

3. 体幹の安定をつくる

クランチ(腹筋運動)

  • 仰向けで膝を立て、両手を頭の後ろまたは太ももに添える。
  • 息を吐きながら背骨を一つずつ丸めるように肩甲骨が床から軽く浮く程度まで上体を起こす。
  • 腰を反らさないように意識
    👉 10回×3セット

4. 姿勢改善の意識

  • 座るときは「みぞおちを軽く前に引き上げる」意識
  • 長時間座り続けない
  • 呼吸を深く取る習慣をつける

まとめ

骨盤前傾型だけでなく、肋骨後傾型によっても反り腰に見えるケース は多く存在します。

このタイプでは、骨盤ではなく「胸郭(肋骨・胸椎)」にアプローチすることが改善のカギ。

  • 呼吸の改善
  • 胸椎の可動性アップ
  • 体幹の安定化

これらを組み合わせることで、腰への負担を減らし、自然と姿勢が整いやすくなります。


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